なんてことに時間を浪費していたため、前回エントリからしばらく期間が空いてしまいましたが、今回はCA社発行の情報誌(Smart Enterprise Vol.2)に、PPM製品の導入事例が紹介されていましたので、その話を少し。
#実は、2ヶ月くらい前にはオフィスに届いていたのですが、忙しくて目を通せてなくて。。。orz
情報誌で紹介されていたのは、「アフラック(アメリカンファミリー生命保険)」の事例です。
記事の中で私が興味深いと感じたポイントをご紹介すると、
- 「全社投資案件の検証」を目的に導入、投資対効果の検証には「コストベネフィット分析(CBA)」を採用。
→IT投資案件の管理からスタートして、非ITの投資案件の管理に広げていくというアプローチは、これから導入を検討する企業にも参考になりますね。
→IT投資効果をCBAで評価することの是非はありそうです(個人的にはオススメしません)が、業種特性として金融工学に精通した企業であることを想像すると、数値算出が求められるのでしょうか。。。
- 「クラウド型の製品(CA Clarity PPM On Demand)」を採用。
→システム特性としてはクラウド型がFITする一方、(本質的な話ではありませんが)データの性質から外部に出すことを嫌う企業が多いのでは?と考えられますが、、、英断ですね。
→この製品の概要を知りたい方は、以前のエントリ「CA Clarity PPM」をどうぞ(^^)
- システム構築期間は「約3ヶ月」だが、PPMの取組みは2004年から開始。
→構築期間の短さもさることながら、製品導入に到る前のPPMの仕組み作りの期間(約5年)は注目すべき点ですね。
→言い換えるなら、製品ありきで短期間で実現できる取り組みではないと言うコトですね。
次に、今回ご紹介したCA社はPPM製品ベンダーの中で、一番情報公開に積極的な印象を受けていますが、他社ももう少し情報公開できないのかな?と思っています。
勿論、クライアント企業との情報開示の合意が大前提なので、全ての事例が公開できる訳では無いと思いますが、
- PPM製品ベンダーの方とお話すると、「製品認知度の低さを嘆いているヒトが少なくない」
- ユーザー企業の方とお話しすると、「PPM製品の存在を知らないが、投資案件管理には高い関心を持っているヒトも少なくない」
当然のことながら、各企業で管理の仕組みが異なっていたり、コスト上の課題もあるので、投資案件管理に高い関心がある=PPM製品が導入となる訳ではありませんし、事例が全てを解決する訳でもありませんが、それらを差し引いて考えても、ちょっと情報が少なすぎるのでは?と感じています。
ユーザー企業のコア業務、戦略に深く関わっている新規開発案件であれば、公開も難しいと思いますが、PPMは製品+カスタマイズの世界なので、ベンダー側で機能紹介するよりも、ユーザー企業の使い方を公開した方が、検討中の企業にとっても参考になると思うんですよね。
しかも、個別にお話をお伺いする限り、ベンダーさん内部では相応の情報もお持ちですし・・・ね(^^)
こう書くと、「それなら、お前がやれよー」という声も聞こえてきそうですが、コンサルタントという職業柄&他社製品を情報公開することは難しく。。。(>_<)
もし、このエントリを目にした方の中に、PPM製品ベンダーでマーケティングに携わる方がいらっしゃったら、自社製品のPRの前に・・・市場認知を高めるアプローチの一つとして事例公開も是非ご検討下さい( ̄ー ̄)
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