2010年9月13日月曜日

Microsoft Project Server その2

前回このBlogで「MicrosoftのProject Server 2010」を紹介した時点では、MSの国内サイトに限定的な情報しか公開されていませんでしたが、気がつけば・・・ちゃんとした製品情報サイトが出来ていました(^^;


具体的な機能説明になるとUSサイトに飛ばされるのは相変わらず?で、ちょっと残念な気もしますが、新機能の説明、旧Verとの比較等、製品機能が簡単に把握できるようになった点は良いですね(製品情報サイトなんだから当然か???)。

今回新たに分かった情報の中で特に興味深かったのは、PWA(Project Web App)と呼ばれるWebベースのUIで、PWAの機能範囲には下記のPPM(Project Portfolio Management)機能も含まれているので、ちょっとだけ紹介。
  • 需要管理機能
  • ポートフォリオ分析機能
  • トップダウンサマリー機能

PWAの詳細は、コチラから。
PWAはスケジュール機能面でも単体のProject製品の7割くらい?をカバーしてますし、SPSとの親和性も高いことは大きなアドバンテージになると思っています。
操作性という観点で、リボン・インターフェースの賛否?はあると思いますが、複数のプロジェクト(スケジュール)を横断的にチェックして直接変更管理できる点は、PMにとっては有効でしょうね。

と、ここまで書き進めてきてから、PWAの詳細説明サイトを見つけました(^^;
様々な利用者視点(ポートフォリオ管理者、PM、メンバー)での使い方や、ビデオ紹介があります。


この情報への辿りつき方の難しさ?と、何故「サポート→ヘルプ」の下に纏められているのかは謎ですが、ビデオへのアクセス数を見る限り、現時点ではこの情報に辿りついた方は少ないようです。(私は3番目のアクセスでした・・・)
製品情報サイトのトップにUSのデモサイトへのリンクを作るくらいなら、この情報をリンクしてくれた方が、多くのユーザにとってメリットがあるのでは・・・と感じるのは私だけなのか???


該当サイトのビデオ紹介を見て気付いたのですが、PWAのポートフォリオ分析機能では、ビジネスドライバー設定、影響評価から有効フロンティア(効率的フロンティア)を導くことも可能で、予想以上にPPM機能は使いやすい(多機能ではないけれど、割り切って実装されている?)印象を受けます。













出典:Project Web App を活用する(Microsoft)


ちなみに、「Project Server 2010をもっと知りたい!」という方は、ちょっと頑張れば?下記サイトで具体的な画面、仮想サーバ上で操作イメージも把握できます。英語のみですが。。。orz

このように機能視点で捉えていくと、「Project Server 2010はアリだなー」という話になるのですが…一方で考慮事項も当然あります。

Project Serverを活用する上での一番の壁はプロジェクトのリーダー、サブリーダー全員がMS Projectを使って業務を管理し続けなければ意味がない。。。という根本的な課題部分になると考えています。

以前、私が所属していたコンサルティングファームでも、WBSやリソース計画作成等のプロジェクトの初期段階でベースとなるツールはMS Projectでしたが、設計・構築フェーズに入ってくると、リーダークラス全員が該当ツールを使いこなしていたか?という点には、疑問が残ります。

また、私がアカウントしてきた大手ユーザー企業のクライアントにおいても、プロジェクト管理にMS Projectを使う企業は多くは無く、「Excel文化」も根強いので(^^;


話が二転三転してあれこれと書きましたが、今回のポイントを纏めると・・・
  • Project Server 2010ではPWAと呼ばれるWebベースのUIが新たにリリース
  • PWAではPPMの各種機能が利用でき、かつ予想以上に使いやすい(多機能ではないけれど、割り切ってシンプルに実装されている)
  • Microsoftのリンク情報は相当分かり難いが、充実した情報が公開され始めている
  • 但し、Project Serverは関係者全員が活用しなければ効果を得にくいという根本課題がある

という4つになりますね。

前回の記事にも書きましたが、「SPSの発展形としてProject Server 2010という選択肢」をMicrosoft自身が強くPRをし始めたことは、ITIM、PPM市場の認知度向上としては望ましいことですね(^^)


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